頭皮のフケ・かゆみは脂性?乾性?どっち?
フケは大きく分けて2つのタイプに分かれます。ベタつく大きめのフケ【脂性フケ】と、サラサラした粉状の【乾性フケ】です。
脂性フケと乾性フケでは発生する原因が異なりますので、どちらかを見分けた上でそれぞれのケアや対策を行います。
ここでは、2つのタイプのフケの特徴、原因、対処法を説明していきます。
乾性フケ(サラサラしたフケ)
乾性フケの症状
主に乾燥が原因となって発生する乾性フケはサラサラした粉状であることが特徴です。
髪をかくと粉のようにパラパラと落ちてきます。また、頭皮も乾燥していることからカサついている場合がほとんど。
乾燥した環境などの外的要因であったり、薬や病気などの影響により頭皮が乾燥したり要因は様々です。
乾性フケの原因
頭皮の乾燥からくるかゆみの原因は様々です、以下の原因に思い当たりがあるかチェックしてみてください。
■季節による乾燥
湿度が60%になると肌が乾燥します。日本の秋・冬は特に乾燥がひどく時には湿度が20%になることも。
湿度計は100均にも売っていますので安価に手に入ります。気になる方は湿度計をこまめにチェックすることをおすすめします。
■暖房、冷房器具による乾燥
秋冬の乾燥の季節には暖房を使いますが、乾燥はさらに加速します。加湿器は湿度をコントロールできますのでおすすめです。
湿度の高い夏だからと言っても、エアコンを使用すると湿度が60%以下になることもありますのでご注意を。
■シャンプー等による不必要な皮脂の洗い流し
石油系界面活性剤を使用しているシャンプーは泡立ちがよく短時間で洗うことが出来る反面、洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
アミノ酸系界面活性剤のシャンプーは洗浄力が弱い分、皮脂のとりすぎを回避することができます。
また、シャンプーを使わない湯シャンであったとしても温度の高いお湯を使うと皮脂もかなり洗い流しますので、熱すぎのお湯には注意してください。
「シャンプーをやめると、髪が増える」を執筆された宇津木先生によると湯シャンの温度は34度〜35度のぬるま水 ( ぬるま湯 )がおすすめとのこと。
■生活習慣の乱れ
睡眠不足、ストレス、運動不足、食生活の乱れはお肌に大きな影響を与えます。
特に睡眠時間が少なかったり、睡眠の質が悪い場合のお肌への影響はとても大きいのでご注意を。
■病気
アレルギー体質、アトピー性皮膚炎、色素性乾皮症、水分が減る糖尿病や尿崩症、皮脂の制御が困難になる甲状腺や下垂体の機能低下などもフケ・かゆみの原因となります。
■薬の副作用
薬には皮膚を乾燥させる副作用がある場合があります。常用している薬や最近取り始めた薬の副作用を今一度チェックしてみてください。
■水質問題
ヨーロッパなどの一部の地域では、日本と違って硬水の水が水道水に使われています。硬水で髪を洗うと頭皮が突っ張ったり、髪がごわつくことがあります。
水質によってはかゆみが発生する可能性もあります。
■白髪染め、ヘアカラー
色落ちしない白髪染めやヘアカラーのほとんどはアルカリ性の成分を使用しています。アルカリ性成分の代表的な商品は食器用洗剤です。
アルカリ性の物質はタンパク質を溶かし、皮脂をとってしまうので乾燥の原因になります。
乾性フケのケア・対策
乾性フケの対策としては、頭皮の乾燥させている原因と思われる行為を避けることや、皮膚科などの専門家に相談することが重要なポイントとなります。
乾性フケのケア・対策について覚えておきたい知識としては、シャンプーに対する正しい知識と、保湿に対する意識を高めることです。
石油系界面活性剤入りの皮脂をごっそり洗い流すシャンプーを使い続ければ頭皮は乾燥し続け、乾性フケの予防にはなりません。
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湿潤療法(モイストヒーリング)という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?湿潤療法とは私達の体が本来もんている力「自己治癒能力」を最大限にいかす治療法です。
生きている細胞は乾燥すると死んでしまいますが、湿度の高い環境を故意に作ることによって自己治癒能力が高まります。
保湿をすることによって、傷んだ頭皮の自己治癒能力を高めることができます。
脂性フケ(ベタつくフケ)
脂性フケの症状
頭皮の皮脂が過剰に分泌されると脂性フケの疑いがあります。
脂性フケは髪や頭皮にくっつきやすく、頭皮も脂っぽくベタついていいます。
黄色く大きな塊で、かゆみを伴い、頭皮に炎症が見られます。
また、自然に抜けた毛の根元が白くなっている場合があります。
脂性フケの原因
脂性フケの原因は頭皮が何かしらの原因で皮脂が過剰分泌していることが考えられます。
<皮脂の過剰分泌の要因>
- 皮脂量が多くなる夏場
- 不衛生な状況で帽子、枕、ヘルメットを使い続ける
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- 食生活の乱れ
- 洗髪不足、または過剰に洗髪
- 免疫力の低下
脂性フケで炎症を起こすと脂漏性皮膚炎という病名がつきます。脂漏性皮膚炎に伴うフケの発生の流れは以下の通り
1.皮脂が過剰に分泌
2.皮脂をエサにしている常在菌のマラセチア菌が異常繁殖
3.皮脂を食べたマラセチア菌が脂肪酸を排泄
4.排泄された脂肪酸が頭皮の新陳代謝のサイクルを異常に促進
※通常ターンオーバーのサイクルは28日ほどですが、7〜21日で頭皮の細胞が剥がれ落ちる様になります。
5.未熟に剥がれた頭皮はバリア機能を失う
6.バリア機能を失った頭皮は炎症をおこしやすく、洗ったばかりでもフケやかゆみも強くなっていきます。
脂性フケのケア・対策
基本的な脂漏性皮膚炎の治療法は1.炎症を抑える、2.マラセチア菌を減らすの2ステップが行われます。
炎症はステロイドでおさえたあとに、マラセチアを撃退するための抗真菌薬を使うのが一般的です。
何度も再発する場合はご自身でケアすることも可能です。
マラセチア菌の繁殖を抑える専門のシャンプーは販売されていますが、選ぶ際にはケアするのに十分な条件が満たされているシャンプーをご確認ください。
脂漏性皮膚炎のケアシャンプーの中でも「抗炎症成分」「抗菌成分」入りで皮膚科専門医が監修したシャンプー【カダソン】はお勧めです。
脂漏性皮膚炎に感染している時は髪の整髪料はしっかり落としてから寝るようにしてください。
外部からのケアも大切ですが、体の内側からケアするとより効果的です。皮脂の代謝を正常にする作用のある栄養素はビタミンB群です。食事やサプリメントで補うことで、より頭皮が健やかに保ちやすくなります。
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